PC再インストールのメモ

数年ぶりに自分のPCのOS再インストールをする羽目になったので、作業記録を残しておく。
【注意】大した参考にならない、チラシの裏です!

前兆

このPCは5年以上前に購入し、当時はWindows 7がプリインストールされていた。
去年ぐらいから、コミットチャージが設定の上限を超えて無制限に増え続けるという不可解な不具合を発症しており、OS再インストールするかPCのリプレイスを検討していた。内蔵HDDも異音がしたり、ファイルアクセスが不審な挙動をしてたりしていたため、遠からずリプレイスしないといけないとは思ってはいたが、先延ばしにしていた。そんな状態で去年Windows 10に無理やりアップデートしたりしてOS内部の問題が蓄積でもしていたのかもしれない。

起動不可に

今日、Windows Updateを行った後、再起動しようとしたら起動しなくなった。
Windows 10はセーフモードで起動するのも難しく、断念した。
(起動途中に電源を落とすことで次回起動時にセーフモードで起動する、と書いてあるサイトもあったが、うまくいかず。というか無理やりすぎる…)
Windows 10のインストールCDを作っていたため、それで起動できないか試してみることに。
結果は、インストールCDからの起動には問題がなかったが、sfcを実行しても空振り、chkdskも問題なし、スタートアップ修復しても変わらず。システムの復元はおろか、「初期化」(データを退避して丸ごと再インストール、らしい)すらエラーとなって手詰まりに。
この時点で、OSの再インストールかPCリプレイスか、どちらかしか選択肢にならない状態となってしまった。

データサルベージ

余っているHDDをPCにプライマリ*1として接続して、そこにWindows 10をクリーンインストールセカンダリに今まで使っていた起動しなくなったWindowsが入ってるHDDを接続してデータを取り出そうと考えていた。
しかし、今は使っていないPCからHDDを抜き出そうとしたが、思いのほか分解が難しそうで断念。
USB接続の外付けHDDを分解しようとしたが、これも困難であったため断念。
あとは、内蔵ディスク(SSD)を取り外して別PCに接続して、ということも考えたが、上述の経緯より、取り外し困難そうだと考え選択肢から外した。
となると、残る方法は、何とかして内蔵SSDを取り外さずしてそこからデータを吸い上げるしかない。
手元にあったLinux CD/DVDで吸い上げようとしたが、起動しなかったり、古すぎるディストリのためNTFSがマウントできなかったりで、これも断念。
最後の手段として、HDDイメージバックアップソフトのTrue Imageを使って外付けHDDへイメージバックアップすることを試みた。
最初に試した外付けHDDはGPTであったため、そこへの書き出しがTrue Image Home 2010ではサポートされてなかったようでうまくいかなかった。次に試した外付けHDDは、空き容量がギリギリであったがなんとかバックアップに成功した。

再インストール

バックアップからきちんとデータが読み取れたさえすれば内蔵SSDは消しても構わないので、再インストールすることとなる。
本来なら、リカバリテストをしてから再インストールすべきであったが、端折ってしまった。今回は問題なかったが、今後は気を付けるべき。
再インストールは、上述のWindows 10のインストールCDを利用した。今回はテンパってて初期のWindows 10のインストールCDを利用してしまったが、出来るなら最新のもの(現時点ではAnniversary Update)でクリーンインストールしたい。
インストール自体はスムーズにいった。足りないドライバはテレビチューナくらいだったし、無線LANアダプタも自動認識したので助かった。ネットに繋がらなかったらドライバの入手もできないし。

リカバリ

あとは、True Imageでバックアップしたデータを吸い上げることができるかどうか、となるが、True Imageのバージョンが古く、Windows 10にインストールできるか不安であった。
試したところ何の問題もなくインストールが完了し、イメージデータのマウントも問題なくできた。素晴らしい*2。専用形式でイメージ化するバックアップソフトは汎用的ではないという短所はある。

続々とアプリインストール

まずはTweenをインストール。バックアップからフォルダを持ってくるだけ。特に問題なし。
次にFirefoxをインストール。64bit OSだが、なぜか自動で32bit版がインストールされた。再インストールする前の環境だと64bit版の方が重いと感じてたのでそのまま32bit版を使用することとする*3。デフォルトで32bit版が入るのも、64bit版が不安定だから、とかで意図した挙動かもしれないし。

このPCの今後

ハードウェアの障害でないなら当面使い続けるのもありかもしれない。そうはいっても内蔵HDDの怪しさもあるし*4、リプレイスするべきなのは変わらないだろとも思うが。なかなか面倒なことだ。

断念するか?

テレビの録画データにはDRMが掛かっているので単純に再インストールすると見れなくなるのは覚悟していた。
予想通り見れなくなってしまったので、復旧を試みるも、インストールしたチューナソフトのバージョン違い*5もあって失敗した。DRMなメディアはテンポラリな扱いで妥協するとして、断念しようかと思っている。

教訓

  • バックアップすべし(当たり前)
  • 不調だなという予想は当たる
  • インストールCDは必ず準備しておくべし
  • 予備のHDDがあると助かる。できれば裸のHDDとSATAケーブルの組み合わせがよい
  • メーカー製PCや外付けHDDの分解しづらさをなめていた。その気になればHDDくらい簡単に換装できるものだと高をくくっていた
  • HDDイメージバックアップはやっぱり便利。True ImageがNTFSへの書き出し、USB接続HDDへの書き出しができるのが非常に良い。オススメ
  • 所有PCで起動可能な、NTFSマウントできるLinuxディストリビューションを探して、CD/DVDに焼いて用意しておく
  • リカバリテストをすべし

要検証

追記

True Image 2010はやはりWindows 10では完全には動かなかった。
管理ツールが起動できないし、イメージファイルからのデータ抽出も不安定だった*6。仕方ないので2017を購入。シリアルキーが短くなったのはよいが、インストーラが立ち上がるまで数分無反応でフリーズしたかのようだったのはいただけないし、専用アカウント作らないとライセンス認証できなくなってしまってる*7。認証のためだけにアカウントの用意を強いるのはよくない。というかマニュアルにはそんなこと書いてないのもアレ。
また、上記の復旧の試行で、Windows 10のインストールCDから起動して復旧させようとしてできなかったと書いたが、よくよく確かめると、Anniversary UpdateでないインストールCDで起動してたので、それが問題だった可能性があることに気づいた。

*1:実はSATAの接続方法は全然知らない。IDEの頃はマスター・スレーブとかあったのは知っていたが。であるため、詳しい優先順位は後程調べることとする

*2:ライセンスキーが64文字もあるのには閉口したが

*3:後日判明したことだが、32bit版はある一定以上のメモリ使用量を超えると正常に終了しない不具合があった。また、多くのタブを開いたときの挙動も明らかに64bit版の方が良好だった。64bit版の方がオススメかも知れない

*4:後日壊れた。やっぱり・・・

*5:元々プリインストールされていたバージョンはPCメーカから配布されてはいたが、Windows 7用であるし、Windows 10にアップデートした後いろいろ不具合が出てたので使いたくなかったため、チューナの開発元からダウンロードした。そもそもPCメーカの配布しているインストーラは、電子署名が失効しているためインストールできないし

*6:イメージファイルをダブルクリックしての簡易マウントではなくドライブレターを割り当てるきちんとしたマウントをすれば安定していたかもしれないが。まあどのみち保証外だし

*7:後日気づいたが、実はすでにアカウントを作っていた。少なくとも2010の頃からこの形式だったようだ